クジラヲタベルの巻
突然ですがみなさん、「クジラ」を食べたことはありますか?
クジラ…、チョーーーーーうまいっすよ!
でもそういうこと、SNSなどで投稿しなかったんです、今までは。
何故か?
やはり「クジラ」を取り巻く特殊な事情を考えてしまったんですよねーー。
だって、ほら、こんな人たちが自分の家を特定して、突撃してきたら困るな、と。
だってこのドキュメンタリー(?!)がアカデミー賞を取っちゃうんですもん!
もし嬉しそうに「クジラ美味しかったよ!」なんて投稿しようものなら、
「クジラ食べるなんて残酷!」とか、
「あんなに賢くて可愛らしい生き物なのに!」とか、
自宅突撃は無いにしてもネットで炎上したらヤだな、と思ったわけです。
でも「クジラ」はそんなにコソコソと人目を憚りながら食べなくてはいけないものなのか?
まぁこの動画の内容については100%同意というわけではないですが、そもそも日本以外の国も鯨油採取のためにクジラを乱獲し、その生体数を激減させたということは間違いないようです。
そしてIWC(国際捕鯨委員会 1948年設置)では、個体数の回復とそれに対して影響のない捕獲頭数のエビデンスが揃うまでの商業捕鯨の一時停止(商業捕鯨モラトリアム)を1982年に決議します。
日本は現在「調査捕鯨」という名目でクジラを獲っています。
(ウーーム、モザイクかけないと関係各所に迷惑がかかるだろうと忖度…)
僕が食べたクジラも、定置網に混獲されてしまって生かすことが不可能なクジラを、調査目的で水揚げし、肉片の一部を研究機関に送り、残りを一般に販売したものでした。
でもIWCに加盟する反捕鯨国でも国内で捕鯨を実施している国があるんですよね、例えばアメリカはイヌイットと呼ばれる先住民の伝統を守るためとして「先住民生存捕鯨」という捕獲枠が認められています。
あれ?でも先ほどの映画「コーヴ」で非難を受けていた和歌山県太地(たいじ)町のイルカ漁は日本の伝統じゃ無いの?
いやそれ以前に先住民(って呼び方も個人的にはヤなんだけど)ならクジラ獲っても良いというのも、ある意味では人種差別じゃ無いの?
いやいやそもそも、
「『クジラ』は知能が高いからダメで、「牛・豚・鶏」は家畜だから食べていいんだ」
なんて言ったら畜産家の人たち怒っちゃいますよ!
はたまた「なぜ動物を食べるの?かわいそうじゃない?野菜で十分栄養とれるのよ!」
という人は植物は生き物では無いのかな?と思います。野菜を切った時に動物の血のような赤い液体が出ない限り、生き物だと想像できないのかなー?
生き物は全て他の生き物の命を食べることでしか、生きていけない(最近『不食』というものも気になっているけど)のです。
さて僕は別に「みんなで『クジラ』を食べよう!」というプロパガンダをしている訳ではありません。
「クジラを食べた」ということを公言出来なかった自分の気持ちを整理したかったんです。
このネット社会、揚げ足で無いようなことまで強引に揚げ足を取るやり口が跋扈しているような…
自分の正義を信じ切って、それで他人を誹謗中傷することに何の疑問も感じないような…
(そう感じているのが自分だけなら良いのですけど…)
とにかく人は十人十色、みんなイデオロギーも信条も違って当然なんです。
せめてその違いは認めようよ、じゃないととっっても生き辛いよ、というお話でした。